2010/06/27

ソウル江南区役所を視察

 最先端の電子自治体のモデルとして有名な江南区役所(ソウルの25自治区の一つ)を視察しました。
 まず建物の入り口上の壁にはhttp://www.gangnam.go.kr/ とポータルサイトの表示があり、中に入ればすぐにインターネット・カフェ。そして次に気がついたのが、来客、職員の姿[1300人)があまりに少ないこと。55万人の人口の自治区の区役所とは思えないほどです。


 これは徹底した電子化の結果。家庭、職場でのインターネットを使っての住民票、土地台帳などの発給システムがあり、地下鉄の駅、コンビニなど65か所には無人発給機が設置されている。本人確認は、住民登録番号と指紋照合システムだ。税金納付もインターネット。そもそも他の行政機関に住民票は提出する必要はないというから驚きだ。行政機関同士がオンライインでつながっていれば、住民に負担をかけるべきではないという当たり前のことが日本では実現していないのだ。
 2006年からは双方向のケーブルテレビを使って電子政府サービスをスタートしている。14万世帯がテレビのリモコン片手にこのサービスを利用しているそうだ。高齢者には各地で無料のコンピューター教室が用意されている。
 こういうサービスやシステムは日本ではベンダーに丸投げが横行しているが、ここでは専門職の職員自身がアイデアを出す。彼らは日進月歩のIT分野の研修を継続的に受けて、知識のアップデートを図っている。

成果は公務員の数が95年の1800人から1300人に減ったこと。内部文書もほとんど電子化されて透明性バツグン。さすがモデル自治体と言われるだけのことはある。
 これまで60カ国、3000名の視察訪問を受けているという。頂いた説明用パンフレットも極めて親切で、わかりやすい。質問したいことが書いてある。これまで何回か来られた方によると、毎回内容が改善されているそうだ。本当に「行政サービスの鏡」を見たようだ。