石垣島にて東アジアを体感した。7月10日から14日まで、夏季休暇を石垣島のリゾートで過ごした。驚いたことに、そこは日本のリゾートというより東アジアのリゾートだ。
宿 泊客は日本人のほか、台湾人、中国人、韓国人とさまざまな東アジアの人々が集まっている。東京から3時間弱に対して、台北からは45分という近さだ。毎日 チャーター便が台北、ソウルとの間を飛んでいる。大陸からも香港、台北経由でやってくる。ホテルのアトラクションは全て日本語、英語、中国語、ハングル語 と4ヶ国語で行われる。ホテルのスタッフも世界各国から集まっている。スタッフは「オーガナイザー」と呼ばれ、客同士の交流のファシリテーターになってい る。食事のテーブルでは原則客同士は相席で、そこにスタッフも必ず混じって会話を弾ませる。まさに国際性を体感する。東アジアに地理的に近いという地の利 を生かしたビジネスモデルだ。マーケットを「人口減の日本」から「成長する東アジア」に広げている。東アジアの富裕層の急増で、ライフスタイルが似てきた 結果、マーケットは共通になるのだ。今後このようなコンセプトは石垣島にとどまらず、次第に広がっていくだろう。「東アジアは一つ」はこういうところから 目に見えてくる。