2010/08/05

円山動物園のいいお話

 先日、広島での自治体有志の会に参加して、エクスカーションのバスの中でとってもいいお話を伺うことができました。すぐそばに札幌市役所の職員の方が座っていらっしゃいました。そこで前々から興味のあった円山動物園について「どうして成功したんですか?」とお聞きしましたんです。
 夜、動物園を貸し切って北海道産のワインと食材でのイベントを企画したり、地元のライオンズクラブに頼んで、ライオンを寄付してもらったり、市民に動物の里親になってもらって「市民の動物」との意識運動をしたりなど、本当にアイデア、企画が素晴らしくて関心していました。その結果、一時49万人だった来園者は今では90万人だそうです。あの有名な旭山動物園のまねをしている他の動物園とは大違い。その秘訣に興味があったのです。

 そこには動物園とは畑違いの部署から配属された職員の取り組みがあったのです。古びた施設と意欲を喪失した飼育係。それを目の当たりにしたところから意識改革が始まったのです。スタートは「栄光への階段」だそうです。飼育係が毎日通る、何の変哲もない園内の階段。そこに来園者からの意見箱に意見の中で褒めているものだけを張っていったんだそうです。毎日毎日褒めてくれるお客さんの声を見ているうちに、飼育係の態度が少しずつ変化していく。また市民を前にした、いろんなミニセミナーで、飼育係に自分の担当動物の話をしてもらう。自分の好きなことを熱く語っていると人は不思議とやる気が起きるもの。

そういう意識改革の基本をバスの中で学ばせてもらいました。
とっても有意義なバス旅行でした。