2009/12/29

モロッコ旅行(2)

モロッコ旅行(2)

モロッコ料理と言えばタジン料理。連日タジン攻めに遭いました。お任せの料理の時は必ず出てきて、さすがにだんだん「またか!」。もっとも中身はチキン、ビーフ、ミートボール、野菜などいろんな種類のパターンがあります。三角の蓋つきの厚い陶器のタジン鍋は今、日本でとっても人気だそうです。ヘルシーさと手軽さが受けているのでしょう。

毎食後必ず飲んだのがミント・ティー。中国の緑茶にミントの葉と砂糖(ちょっと甘すぎるので、いつも砂糖抜きを注文)を入れた、いい香りのお茶です。食後に飲まずには終われなくなって、ちょっと癖になりました。銀製の装飾を施したポットに入れて、わざと高い位置からガラスのコップに注ぎこみます(飲みやすい温度にするため)。もちろん買って帰りました。



街の光景を見ていて、不思議なことに気がつきました。日中、街角のカフェでは屋外のテーブルに座っているのは全て男性なんです。モロッコ中どの街に行っても、のんびり座って駄弁っているのは男。不思議に思って質問すると、女性が暇そうに目に触れるところでのんびり座っているのは恥ずかしいことだそうです。



途中、「アラビアのロレンス」や「グラディエーター」などのロケ地で有名な、世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥにも立ち寄りました。ここは日干し煉瓦で造られた昔の要塞付きの村です。一挙にタイムスリップする不思議な空間でした。近くのワルザザードという町は世界に映画関係者が集まるロケ地のメッカです。荒涼とした土砂漠の中に忽然と現れる巨大な映画スタジオ。そこにはこれまで撮影された何本もの有名な映画のパネル写真が並んでいました。映画撮影には俳優をはじめ相当な数の映画関係者が長期間ホテルに滞在して、町にお金を落としていくのです。ロケ地ビジネスが巨大スタジオの投資をしても回収できる戦略産業になっているようです。