2010/02/22

先日、北京に行って

先日、北京に行ってきました。
電機、鉄鋼、商社、セメントそれぞれトップの日本企業の中国代表の方がたからお話をお伺いしました。
急成長する中国市場で、業種は違えども共通する悩み、苦労があるようです。

中国でのビジネスは人脈が欠かせません。特に大事なのは政府との関係です。中国は日本とは比べ物にならないくらい官の力が強いのです。純粋に民間というのはあり得なく、政府も一体となった「中国株式会社」なのです。しかも中央政府の役人が地方に行ったり、地方の国有企業の親会社が北京にあったりで、中央と地方の両面を面的に広がりをもって見る必要があります。日本の延長で物事を考えていると見誤ります。

またエアコン、電子レンジなど汎用品の製造は中国はボリュームがけた違いで、作り方が違います。コスト競争力の観点からスペック・ダウンを、と言いますが、技術者はなかなか落とせないものです。設計図の段階から中国で作り直さないとできないようで、日産の他社との対応の違いがそうです。スペック・ダウンではなく、ゼロから作り直すつもりでやる必要があるようです。