2010/04/17

クールベに感動!

「ヤマザキマザック美術館」の内覧会で、一際感動したのが、クールベの「波、夕暮れにうねる海」
荒れ狂う海、重量感のある波、その向こうには、むしろ静けささえ感じる夕暮れの空。美術館に入ってロココ時代から始まる鑑賞をしていると、突如、異次元の世界が現れる。それまでの絵画と全く主題が違って、人物が描かれていない自然だけの世界。美術館でフランス絵画の歴史の流れを辿りながら見ると、いかにクールベの絵画が「革命」かが、改めて感じさせられる。それはこの絵だけを見てもわからない。この美術館の楽しみ方かもしれない。
 ちなみにクールベは波をモチーフにしてたくさん描いている(荒々しい波だから地中海ではなく、ノルマンディーの海かな)ようで、どこかの美術館でも見た記憶がありますが、断然、ヤマザキマザック美術館のがいいですよ!