2010/06/27

ソウル市交通システムとTマネー

 ソウルのコンビニでソウル版スイカを買いました。と言っても、お決まりのカード型ではなく、外見はキーホールダーのよう。いろんなかわいいデザインから選べるスマート・カードだ。


これで地下鉄、バスだけでなくタクシー、コンビニ、公衆電話、自販機など、何でも済んでしまう。日本のタクシーで支払いをクレジットカードでしようものなら、昔ながらの読み取り機で四苦八苦している運転手さんが哀れになってくる。
 しかも単なるICチップではなく、CPU内蔵の最先端スマート・カードで、GPSとつながっている。その結果、リアルタイムで乗客情報が管理できるので、渋滞対策など効率的な運行システムができるというからスゴイ!乗客の乗車状況がリアルタイムでわかれば、稼働率を挙げる運行が機動的にできるというわけだ。その結果、かつて赤字路線維持のために補助金漬けだったのが、今では補助金がなくなっている。この先進的なシステムを海外に売って稼いでいる(例えばNZのウェリントンの交通システム)ことも大きく貢献しているのだ。
赤字バス路線の維持に苦吟している日本の自治体では考えられない姿だ。

いずれにしてもこういう住民の身近な、目に見えた便利さが電子社会を進める上で不可欠だ。